INTERNET Watch Title Click

【プロバイダー】

東京めたりっく通信、ADSLによる月額5,500円の常時接続サービス

■URL
http://www.tokyometallic.com/ (東京めたりっく通信)
http://www.kdd.co.jp/press99/99-057r.html (発表資料)

 東京めたりっく通信は、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)によるインターネット接続の試験サービスを東京都内の一部地区において11月より開始する。一般の電話回線を利用し、通信速度が640kbps~1.5Mbps程度で常時接続可能なサービスを月額5,500円前後で提供する。

 試験サービスは、都内の新淀橋、四谷、青山、池袋、三田、茅場兜の6電話局で提供する。各局に収容される地域の一般電話加入者が対象となる。1局あたり当初は750回線提供し、逐次1,500回線まで増強する。サービスの詳細については11月中旬に発表する予定だが、一般ユーザー向けで加入料3万円前後、月額料金5,500円前後、法人ユーザー向けで加入料9万円前後、月額料金3万円とする予定だ。加入料にはADSLモデムの貸出料金も含まれる。いずれも常時接続が可能だが、IPアドレスの割り当てについては個人向けはDHCP、法人向けは固定アドレスを検討しているという。ADSL方式のほか、上り回線にも速度が欲しい法人ユーザーなどには、通信速度が上下対称式のSDSL(Symmetric Digital Subscriber Line)方式によるサービスも提供する。なお、ADSLでは、収容局からの距離や回線状態により期待される速度が出ない場合もあるが、同社では「ユニバーサルサービスは想定していない」(小林博昭代表取締役社長)としており、一定基準以上の速度が出ない回線環境のユーザーについてはサービスを提供しない方針だ。

 2000年12月まで試験サービスを提供し、その結果を受けながら東京都内および近辺へのエリア拡大を図る。当初はインターネット接続まで含めたサービスとして提供するが、1、2年後にはADSLによるアクセス回線を他ISPへ貸し出す事業も検討しているという。

 今回のサービスは、「主配線盤(MDF)接続」により提供される。MDFはNTTの電話局内にある設備で、加入者側から見て交換機の手前に位置している。MDFからインターネットに接続すれば、プロバイダーはアクセス回線のみをNTTから借り受けることになり、NTTの交換機を介さなくて済むため、安価な通信サービスを提供できる。一方ユーザーは、一般電話回線で、電話とADSLによる高速インターネット接続の同時利用が可能となる。

 MDF接続の際にプロバイダーがNTT東西地域会社に支払う料金については、現在、郵政省とNTTの間で最終調整に入っており、来月にも決定する見込みだ。月額1,000円程度となる見通しだが、NTTの電話料金にはもともと基本料金として回線使用料が含まれているため、料金の二重取りになるとの批判もある。東京めたりっく通信の東條巌取締役会長は「MDF接続料は無料であるべきだ」としているが、「接続料の交渉に時間をかけてサービスが始められないというのでは意味がない。サービスを(早急に)始めることを重視する」(東條会長)としており、1,000円程度なら、まずはNTTの提示する接続料を受け入れる考えだ。その場合はユーザー側の負担となり、月額料金にいくらか上乗せする形となるという。ただし「とんでもない接続料が設定されない限り、5,500円程度にとどめる」(小林社長)としている。

 なお、同社は18日、サービスの開始にあたってKDD、KDDコミュニケーションズの2社と業務提携することを発表した。MDFからバックボーンまでの中継回線などをKDDが提供し、KDDコミュニケーションズがISPサービスの業務をサポートする。

('99/10/18)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ

ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp