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アドバイザーテックとアドバイザーテック証券が21日、事業展開や戦略について説明した。
岡博志氏 |
証券会社といっても、最近注目を集めているいわゆるオンライン証券やインターネット証券とは少し意味合いが違う。これらオンライン証券は、最終投資家(一般投資家)向けに株式などの取引仲介や金融情報などのサービスを提供するが、アドバイザーテックはフィナンシャルプランナー(FP)にサービスを提供する。つまり、最終投資家からみれば、FPを通して間接的にアドバイザーテックのサービスを受けることになるわけだ。投資家が直接アドバイザーテックとやり取りすることはない。FPとは、簡単にいえば顧客のライフプランに合わせて総合的な資産設計をアドバイスする人のこと。日本FP協会では、日本のFP資格者は現在5万人を突破したという。ただ、他のFP育成企業や会社内育成などもあり、実際のFP資格者数はこれをかなり上回るだろう。
具体的に説明すると、FPはまずWebからアドバイザーテックにコンタクトする。その後スクリーニング・プロセス(審査など)を経てトレーニングを受ければサービスを提供される登録FPになる。外務員有資格者はこの一連のプロセスがだいたい1ヶ月、外務員資格が無い者は同資格を取得しなければならず、約3ヶ月の期間がかかるという。
FPに提供されるサービスは、ほぼすべてWebを介して行なわれる。FPの顧客情報入力、顧客ポートフォリオ(資産構成のことで株式や債券、商品などの各種金融資産の一覧表)やアセットアロケーション(金融資産や現金などの資産配分)の構築・提示、ファンドの販売、顧客に対する報告書作成等々まで、Web上で包括的に行なうことが可能だ。
Timothy F.McCarthy氏 |
アドバイザーテックの登録FPは現在24名いるが、来年1月には100名ほどになる見通し。今後数年で600~1,000名ほどに増やしていく考えだが「数が増えればよいわけでなく、あくまでもクオリティーを高めていくことを重視していく」(McCarthy氏)という。
('99/10/21)
[Reported by betsui@impress.co.jp]