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http://www.altavista.com/
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http://doc.altavista.com/company_info/press/pr102599c.shtml
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サーチエンジンAltaVistaが25日、「Smart is Beautiful」の新しいキャッチフレーズと新しいロゴの元、大幅に機能向上を果たしてリニューアルオープンした。
改善点、新しいサービスは主に3つの分野に分けられる。サーチエンジンの「AltaVista Search」、世界のリアルタイム情報を伝えるポータル「AltaVista Live!」、そしてショッピングモールの「AltaVista Shopping.com」である。
AltaVista Searchは大幅に機能を向上した。サーチエンジンの性能の1つの目安となるのは世界中のWebをどれくらいカバーしきれているかということだが、同社によると全世界のWebサイトの「90%」、2億7,500万ページをカバーし、「世界一」だと言う。また、これだけのページ数から必要な情報を検索するための検索技術も向上し、できるだけ適切な検索結果を返すための「AltaVista Page Knowledge」技術が採用され、メタタグ、ページへのリンク状況などからそのページの重要性を判断する。そして、情報の新鮮さも大切な要素だが、「AltaVista Living Index」技術によりページが更新されそうな日時を推測してデータをアップデートしたり、新しいドメインが登録されると自動的にそのページのデータを集めに行くなど、いつでも新鮮な情報が得られるようになっている。同社ではこの技術に自信を持っており、「AltaVistaより新鮮な情報を持つサーチエンジンはどこにもない」と記している。
これまでAltaVistaと言えば検索型のサーチエンジンでディレクトリーは必ずしも利用しやすいとは言えなかったが、今回のリニューアルではその点も大幅に機能向上している。まず、膨大な数のボランティアによってオープンな仕方で整備されているNetscapeのOpen Directory Projectをライセンスし、100万ページからなるこのディレクトリーをトップページから利用できるようにした。またこれに加えて近々ディレクトリー型サーチエンジンLookSmartの保有する100万以上のURLを利用できるようにする予定。このLookSmartのディレクトリーは180人の専任の編集者によって管理されている質の高い物だ。こうしてサーチ型、ディレクトリー型、双方ともに質の高い検索方法をトップページから利用できるようになるのは利用者にとって大きなメリットと言えよう。
AltaVista Searchではこのほかにも、マルチメディアサーチでCorbisやGettyと提携してサムネイル画像で画像や動画を一括検索できるようにしたり、The New York Times、The Washington Post、APなどのニュース情報をまとめて検索できるようにもした。
もう一つ今回のリニューアルオープンの目玉となっているのが「AltaVista Live!」である。このポータルのコンセプトは世界中で今現在起こっていることを24時間伝えていこう、というもの。提携しているThe New York Times、Washington Post、Associated Press、Reuters、CBS Market Watch、ZDNetのニュースを24時間更新し続ける。またWebカメラのディレクトリーであるCammunityと提携して世界中の1000個のWebカメラの映像を見られるようにした。その中にはNASDAQのトレーディングフロアーを写し続けるカメラもあり、これは初めての試みだ。さらに、スポーツスコア、リアルタイムの株価情報、占い、国際ニュースなど20のカテゴリーをパーソナライズすることもできる。
オンラインショッピングモールAltaVista Shopping.comもリニューアルした。改善された主な点は商品の比較をしやすくしたことにある。ConsumerREVIEW.comと提携して顧客の興味のある商品のレビューを一覧できるようにし、関連商品を表示、さらに一般顧客の評判を掲示板に寄って見ることも出来る。また、ショッピングサーチ機能によりあらゆる商品の価格比較、検索などもできるようになった。
1995年の12月にDigital Equipmentの一部門として産声を上げたAltaVista。紆余曲折をへて、現在はCMGIの傘下にある。大幅な機能向上を含む今回のリニューアルオープンを機に、今後の発展に期待したい。
('99/10/26)
[Reported by taiga@scientist.com]