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インターネット市場自体は拡大しているにもかかわらず、米国における一般ユーザーからの接続料収入は年間70億ドルで頭打ちとなっている。ISPは接続料以外の収入源を検討する時期に来ている――。米GartnerGroupの調査会社であるDataquestは26日、米国のISPが取り組むべき問題点についてまとめたレポートを発表した。
Dataquestによると、米国における一般ユーザーの加入者伸び率は低下しており、1996年以降年間39%の伸びで増加してきたのが、2001年には8%に落ち込むと予測している。また“無料接続”というサービス形態がISPに及ぼす脅威も大きく、今後、加入者獲得競争の激化などにより、無料接続の利用が増加するとしている。
一方、無料接続が普及しているヨーロッパのISPは、銀行や小売業者などと提携、共同ブランドのオンラインサービスを立ち上げることで顧客獲得にかかるコストを徹底的に削減するのに成功しているという。これらの業者はインターネットサービスに速やかに進出できる一方、ISP側はネット業務の委託を受けることで接続料以外の収入を確保できる機会も生まれる。Dataquestでは、米国のISPも、このようなヨーロッパのISPの戦略に学ぶべきだとしている。
('99/10/27)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]