セキュリティシステム開発のベンチャー国際情報科学研究所は27日、高速VPN(仮装専用網)向けに「GCCカオス暗号」を利用した暗号化ソフト「Chaos高速VPN」を開発したと発表した。
VPN(Virtual Private Network)とはTCP/IPの通信を暗号化し、インターネットを介した2点間の通信をLANと同じように安心して使えるようにするもの。今回同社が開発したソフトは、鍵の長さが8から2,048以上の可変長鍵を使用。暗号・複合化速度も512Mbps(PentiumIII, 500MHz)を実現し安全性と高速化が強化された。IPSec、ISAKMP/Oakley準拠で、電子証明書の標準フォーマット「X.509」にも対応しており個人認証も可能だ。
同社では日立エンジニアリングなどと共同で年内に広域テストを実施し、2000年初頭に企業・キャリア向けに販売を開始する。価格は50万円/ゲートウェイと、6,000円/クライアントを予定している。
('99/10/27)
[Reported by kokubu@impress.co.jp]