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米国時間29日、ベネフィットコンサート「iBASH
99」がインターネットで生中継される。再結成するThe Whoのほか、KISS、Offspring、The Brian Setzer Orchestraなどの出演者が話題になっているが、この中継で初めて使用される新ストリーミングサービス「Pixelon」も注目だ。
Pixelonは、'98年に米国で設立された企業で、ストリーミングによるコンテンツ配信サービスを提供する。特徴はその映像のクオリティで、専用のプレーヤーソフトによりフルスクリーンでもテレビなみの動画と音声を提供できるという。同社では、動画/音声には「K-1」というエンコーディング技術を、コンテンツの暗号化には「Black Widow」なる技術を使用していると発表しているが、詳細は不明。
なお、現在同社のサイトでは、Will Smith、SpiceGirlsなどのミュージッククリップのサンプルを見ることができる。無料の専用プレーヤー(Windows版)をダウンロードし、実際に見てみたところ、フルスクリーンでは、多少画像がザラつくものの、動きはスムーズ。また、小サイズ画面での再生は、ほぼ「テレビなみ」といってよさそうだ。プレーヤーでは、再生、停止、早送り/巻き戻しの操作はもちろんのこと、スクリーンショットボタンやプリントアウトボタンなども装備している(サンプル版では動作しない)。ほかには、レジューム機能なども備えている。なお、プレーヤーは、mpeg、avi、quicktime形式の動画ファイルと、midi、wav、aiff形式の音楽ファイルに対応しており、ローカルのファイルも再生できる。なお、MP3ファイルを試したところ問題なく再生できた。
iBASH 99の中継では、画面上で数台あるカメラから自分の好きなアングルを選ぶこともできるという。同社による「画期的な新技術」がどのくらいのものか、当日のライブ中継で確かめてみよう。
('99/10/28)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]