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【音楽配信】

ATRAC3の音源が複数ソフトで再生可能に

ソニーがLiquid Audio、RealNetworksの2社と音楽配信システムで提携

■URL
http://www.liquidaudio.com/company/press/archive/01_06_00b.html
http://www.real.com/
http://www.sony.co.jp/soj/TechnoGarage/ATRAC3/index.html
http://www.openmg.com/

 ソニー株式会社は、音楽配信システム関連分野において、米Liquid Audio社、RealNetworks社の2社との提携を発表した。これらの提携により、Liquid社の音楽配信システム「Liquid System」や、RealNetworks社の音楽管理ソフト「Real Jukebox」が、ソニーの独自音楽圧縮形式「ATRAC3」と著作権保護技術「Open MG」に対応することになる。

 Liquid Audioとの提携では、音楽配信システムLiquid SystemがATRAC3/Open MGに対応するほか、ATRAC3再生用ソフトとして特別ブランドの「Liquid Audio Player」も発表される予定。音楽コンテンツ提供者は、「音楽圧縮にATRAC3、課金システムにLiquid System、著作権保護にOpen MG」という形で配信することができる。もちろん、Liquid Audioのコンテンツ同様にジャケット写真やライナーノーツ付きの音楽コンテンツを配信することも可能だ。内容は明らかにされていないが、Liquid SystemによるATRAC3音源の配信は2000年1月末に開始される予定(米国)。ATRAC3による音楽配信サービスは、ソニー関連のソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)による「Bitmusic」のみだが、今後、他系列のレコード会社によるATRAC3音楽配信も予想される。実際、今回の提携に関するプレスリリースでは、大手レコード会社EMI Recorded Musicの副会長が歓迎のコメントを寄せている。

 一方のRealNetworksは、音楽管理ソフト「Real Jukebox」の新バージョンでATRAC3/Open MGに対応すると発表した。ATRAC3の再生のほか、「メモリースティックウォークマン」や「バイオミュージッククリップ」といったソニーの携帯音楽プレーヤーへの転送機能を備えている。ATRAC3/Open MGに対応した新バージョンは、英語版、日本語版ともに2000年夏をめどに公開される予定。

 ソニーの技術とハードウェア、そしてSMEによる音楽配信と、これまで「ソニー絡み」にとどまっていたATRAC3/Open MG技術だが、対応ソフトやシステムの登場で、今後、他のハードメーカーやレコード会社による採用にも弾みがつく可能性もありそうだ。

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(2000/1/7)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp