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http://www.compecon.com/new4/pr/2000/pr000114.html
米調査会社のComputer Economicsは14日、'99年にコンピューター・ウィルスが与えた経済的影響は総額121億ドルに達するとの調査報告をまとめた。同社によると、ウィルスによる損害にもかかわらず、企業はようやくセキュリティ・プランを導入し始めたばかりだという。また、多くの企業は、容易な標的とみなされることを嫌い、被害報告を渋っているという。
過去3年間でウィルスの危険性が非常に高まり、破壊や損傷を与えるウィルスが増えている。過去に現れたウィルスは軽度に迷惑をかけるものだったが、現在のウィルスは非常に複雑で種類が多く、その多くが、感染の度に形態を変化させるpolymorphic型。Computer Economicsでは、このような外部からの攻撃からネットワークシステムを防御するために、1年間に使う費用を慎重に検討する必要があると忠告している。
同社のMichael Erbschloe副社長は「1999年には、MelissaやExplorer.zipウィルスが触媒として働いた。企業が最新のウィルスの危険性を認識し、セキュリティ費用を増加させるよう訴えている」と述べている。
(2000/1/17)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]