家電メーカー大手の米General Electric社(GE)は13日、家電や周辺機器向けのネットワーク接続規格を開発する団体「Universal Plug and Play(UPnP)フォーラム」に参加すると発表した。GEはまた、同団体運営委員会のメンバーとなることも明らかにした。
UPnPは、WindowsのPlug&Play機能を拡張し、家電やパソコン周辺機器をネットワークに簡単に接続したり、連携して使用できるようにする家庭用ネットワークの規格。'99年1月にMicrosoftが構想を発表し、6月に標準規格を開発するUPnPフォーラムが発足した。同団体の運営委員会には、ソニーや三菱、Intel、IBMなどが参加している。
GEは米国ダラスで開かれている全米住宅産業協会(NAHB)の総会で、UPnP機能を搭載可能な「スマート家電」を展示。インターネット冷蔵庫では、取り外し可能な「ウェブパッド」を使って、インターネットへの接続や家電機器のモニター、操作などができる。展示された電子レンジでは、ネットワーク接続した電化製品の製品コード(UPC)を読み込んだり、ダイエットに必要なレシピや材料の表示ができるという。
インターネット家電向けのネットワーク規格としては、米Sun Microsystemsや米Cisco Systemsなどが1月6日、家庭での高速常時接続ネットワーク環境の構想を発表。同技術に基づく家電製品を、米家電メーカー大手のWhirlpoolが「Consumer Electronics Show(CES)」で展示した。これに対抗するUPnPフォーラムにGEが参加したことで、ポストPCに向けたインターネット家電の標準化争いが競争が激しくなりそうだ。
(2000/1/17)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]