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【業界動向】

日本オラクル、中間決算はERP好調で2桁の増益
インターネットベンチャー企業をサポートする「.COM事業部」新設

■URL
http://www.oracle.co.jp/corp/index.html

 日本オラクルが18日、2000年5月期中間(6-11月)決算と今後の事業展開について説明した。

 中間決算は、売上高が296億5,400万円と前年同期比16%増となった。ソフトウエアプロダクトでは、「Oracle Application」を中心としたERP(業務統合)ビジネスへ経営資源を集中したことが奏効しビジネス・アプリケーションの売上が同2.8倍に伸長。ただし、逆にERPへ傾倒したことが影響したソフトウェアツールの売上は同34%減少した。昨年5月にリレーショナル・データベース管理システム「Oracle8i」を投入したサーバーテクノロジーの売上は、同8%増加。中間期末でのバージョン別構成比は、「Oracle7」が23.4%、「Oracle8」が70.2%、「Oracle8i」が6.4%となっている。

 サポートやコンサルティングなどサービスの売上は、付加価値の高いサービスを提供することによりソリューションビジネスが拡充し、前年同期比31%増加した。

 利益面では、人件費やその他の経費を抑え販管費を低減させたことにより、営業利益が83億8,000万円と前年同期比34%増、経常利益も84億7,900万円と同27%増と2桁の伸び。

 2000年通期決算は、売上高が638億1,900万円と前期比16%増、営業利益が181億1,200万円と同22%増、経常利益が183億2,500万円と同18%増を予想している。

 佐野力代表取締役社長は、今後の事業戦略として「これまでのデータベース・ベンダーからe-businessにおける戦略的パートナーとして会社のポジショニングを明確化させていく」と述べた。すべての製品・サービスがe-businessにフォーカスしている唯一の企業として、e-businessの製品・サービスの拡充、インターネット分野でのブランドの向上と実績作り、インターネットベンチャーへのサポート、テレビCMによる訴求などを図っていく。

 今後の予定としては、JavaVMを統合した「Oracle8i Release2」と「Oracle Applications R11i」を4月に出荷する。また、ビットバレーなどインターネットベンチャー企業等にオラクルの製品、技術、サービスを提供し、サポートしていくために今月「.COM事業部」を新設した。さらに、企業が商品やサービスの調達や売買を行なえるインターネットをベースとした企業間取引システムとして「Oracle Exchange」構想も進めており、日本版モデルを準備している。

(2000/1/18)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp