■URL
http://www.csk.co.jp/news/2000003.html
株式会社CSKは、通産省の「産業・社会基盤整備事業」のプロジェクトで開発したシステムを利用し、セガ・エンタープライゼスのゲーム機「ドリームキャスト」を使った地域・家庭情報化支援の実地実験を行なうと発表した。
期間は、2月1日~8月31日まで。主婦や高齢者を中心としてモニターの公募を行ない、大阪府北千里、兵庫県神戸など関西地区3カ所で、500世帯を越える家庭に「ドリームキャスト」ベースの端末を無償配布する。配布される端末は、ドリームキャストをベースに、CCDカメラやマイク、ICカードリーダーライター、LANカードなどのオプションを付加したもの。地域によって実験内容が異なり、実験内容にあった端末やCD-ROMを配布する。
北千里地区では、「IPPOカード」と呼ばれるICカードを用い、商店街と消費者を中心とした実験を行なう。掲示板に書き込みをするとポイントがもらえ、実際の商店でそのポイントを利用することができる。関西地区全般では、通販業界大手のニッセンと共同で、インターネットを経由したテレビカメラの対面通信販売の実験を行なう。主に女性をターゲットにしており、オペレーターと会話しながら化粧品の購入などができる。神戸地区ではCATVが発達しているため、高速回線を使ってMPEG4の動画などを配信する実験を行なうという。
なお、今回の実験では、モニターのアクセス状況を収集できる「マイクロレスポンス機能」も備えており、例えば音声でもコントローラーでも操作できる場合、どちらを使って操作したかといったことが集計できる。さらにモニターに対してアンケートなども行ない、できるだけ生の声を集めたいとしている。
(2000/1/21)
[Reported by junko@impress.co.jp]