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【業界動向】

地図と5万件のガイド情報を提供「マップル・ドットコム」

■URL
http://www.mapple.com/ (現在準備中)
http://www.mapple.co.jp/ (昭文社)

 地図やガイドブック出版の昭文社は、24日子会社「マップル・ドットコム」の設立を発表し、地図及びガイド情報データの販売を中心としたECビジネスへ乗り出すことを明らかにした。

 昭文社は以前より「マップルネット」というレジャー情報サイトを運営していたが、これとは別に「以前より引き合いの多かった地図データ」(マップル・ドットコム代表取締役 青木徹夫氏)とガイド情報のデータベース化を推進し、そのデータベースを利用したECビジネスを行うための子会社設立となった。昭文社自体は現在のビジネスプランを継続し、ネットビジネスにはマップル・ドットコムで本格参入する。

 具体的には、マップル・ドットコムは昭文社から地図データを購入し、そこに独自のガイド情報を加えて約5万件(サービススタート時)のデータベースを構築する。4月開始予定の本格サービスでは、主にBtoB市場に向けて地図・ガイド情報のデータベースを提供する。さらにデータベースを活用したオンラインマーケティングも進めるという。また旅行会社と提携し、マップル・ドットコム提供のガイド情報を宿泊予約やツアー商品購入に結び付けることも考えているが、同社自体は旅行会社としての営業は行なわないとしている。

 青木氏は「『イー・ショッピング』のセブンイレブン店舗情報で昭文社の位置情報データ提供を行なっているが、こういった形で、決済機能のある強力なコンテンツサイトとの提携を進めている。収益面では、BtoCはほとんど考えておらず、BtoBが基本になる。また収益の1つに広告収入があるが、日本のサイトよりも今後公開を予定している日本以外の国、たとえば中国に向けたサイトなどでの収益を見込んでいる」と述べた。

 マップル・ドットコムの資本金は10億円で、出資元は昭文社が51%、ソフトバンク・インターネットファンドが20%、ケイエイチケイインベストメント(昭文社取締役・黒田茂夫氏出資のベンチャーキャピタル)が29%となっている。

(2000/1/24)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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