■URL
http://www.kdd.co.jp/press00/00-002r.html
KDDは25日、対戦ゲーム向けのネットワークサービスを3月1日より提供すると発表した。70ミリ秒以下というレーテンシー(信号の遅れ)を実現し、シビアなリアルタイム性が要求される格闘ゲームなどでもネットワーク対戦を楽しめるようにした。
新サービスの名称は「マッチングサービス」。KDDが提供中のデータ通信サービスをベースに、対戦ゲーム向けの高速制御システムを開発した。対戦希望者を検索し、自動的に相手の電話番号に接続するようになっており、1分につき9~20円の通信料で利用できる。料金は対戦者同士で折半するシステムで、例えば5分間ゲームを楽しんだ場合、1人あたり55~65円程度になるという。KDDのネットワークを通じて接続されるため、通話料はかからない。個人情報の保護機能も備え、対戦相手に自分の個人情報が伝わらないようにした。
マッチングサービスに対応するゲームとして、カプコンは、ドリームキャスト用格闘ゲーム「MARVEL VS. CAPCOM 2」を3月23日に発売するほか、4タイトルを対応させる予定だ。また、既存のタイトルについても、マッチングサービス対応版として再発売していく方針だという。
マッチングサービスはもともと、ネット対戦ゲームのユーザー拡大を狙うカプコンの要望により開発されたシステムだという。ただし、KDDでは、他のゲームソフトメーカーに対してもマッチングサービスを開放するほか、ゲーム以外のサービスについても利用を促していく考えだ。レーテンシーが小さいということで、例えば、ネットオークションや株取引などで強みを発揮できるとしている。
(2000/1/25)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]