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http://www.kdd.co.jp/press00/00-002r1.html
KDDと日本シスコシステムズは、CATV網を使った広域VoIP(Voice over IP、インターネット電話)の実験「VIP21」を行なうことで合意した、と発表した。4月から開始し、2001年3月31日まで。
この実験は、CATV加入者の電話から、KDDのインターネットサービス網(NEWEB)などを経由して、一般加入電話宛に国内・国際通話が利用できるというもの。通話は、CATV網から一般加入電話への片方向もしくはCATV加入者どうしのみで、一般電話からCATV網へは通話できない。ダイヤル方法などは未定だ。早ければ1年後の実用化を目指すという。
実験では、モニター側に「RGW:Residential Gateway」と呼ばれる音声信号をIPパケットに変換する装置を設置。KDDのNEWEB網に、RGWとゲートウェイ間のIPのパスを設定するための制御装置「ゲートキーパー」、IPパケットを音声信号に変換する「TGW:TransitGateway」(シスコ製)を設置し、CATV加入者からのIPパケットを音声信号に変換することで国内・国際通話を可能にする。
近日中にも全国から実験に参加するCATV事業者を募集し、KDDとシスコ、および参加CATV事業者をメンバーとする実験協議会を結成して実験を運営する。参加するCATV事業者は最大200社程度の見込み。実験参加条件は、すでにインターネットサービスを行なっているか、これからインターネットサービスを行なう意志があること。参加費用は、通話料などの実費やモニター側に設置するRGW装置程度で、毎月の固定費用はないという。
また、参加モニターは、参加CATV事業者の加入者の中からモニターとして、合計2万人を予定している。料金は、現在のところは未定で、モニターが加入しているCATV事業者が決定する。
(2000/1/26)
[Reported by junko@impress.co.jp]