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【新製品】

米SunがSolaris 8を発表、ソースコードを無料公開

■URL
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2000-01/sunflash.20000126.2.html
http://www.sun.com/software/solaris/cover/sol8.html

 米Sun Microsystems社は26日、Solarisの最新版「Solaris 8 Operating Environment」を発表した。また、同時に、Solarisのソースコードを無料公開し、エンドユーザー向けのライセンス料を無料にすることを発表した。

 Solaris Operating Environmentは、SPARCおよびIntelプロセッサ版が用意されている。OSに加えて、Sunのオフィスソフト「StarOffice」やiPlanetの電子商取引ソリューション、Oracleのデータベース、Apacheなどがバンドルされる。新版のSolaris 8では、インターネットベースのシステムに要求される、スケーラビリティ、管理の容易性、セキュリティおよび接続性を強化しているとうたっている。旧版のSolarisに対応したアプリケーションとの互換性も、検証ツールによって保証されている。

 新版では、「Network Cache Accelerator」を搭載し、Webページの運用性能を4倍に向上しているという。また、IPv6への対応のほか、Java 2 platformの高速技術「Java HotSpot」の搭載、データベース性能の70%向上、iPlanetのディレクトリサーバーとの統合などが図られている。クラスタリング機能も強化され、64個のプロセッサを搭載したシステム4台に対応する。年内には8台にも対応する予定だ。

 Sunでは、8プロセッサ以下のシステムでSolaris 8を使用する場合には、ライセンス料を無料としている。同社は、ライセンス料の代わりに、サービスやサポートから収益を得るモデルへと移行したと説明している。最近ではオープンソースのLinuxが拡大しており、これに対抗する戦略だ。

 なお、同梱されるソフトウェアも含めて無料とするが、メディア代金として75ドルで販売する。これには、10カ国語のSolaris 8とSolaris Software Companion CD、バンドルソフトが含まれる。Sunは90日以内にソースコードを公開する予定で、バイナリ版は3月初旬に出荷予定。

(2000/1/27)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp