■URL
http://www.sun.co.jp/events/std/
サン・マイクロシステムズ株式会社は1月31日より、企業システムの実務に携わる開発者向けのコンファレンス「Sun Technology Days」を開催した。
世界中で開催しているコンファレンスの日本版で、今年で2回目となる。インターネットやイントラネットを利用した企業情報システムに携わる開発者向けに、サンの最新技術の動向を解説するのが目的となっている。
31日の午前中には、Sun-Netscape Allianceでアプリケーションインフラストラクチャー担当ジェネラルマネジャーを務めるDr. Stuart C. Wells氏による基調講演が実施された。
Wells氏は企業のシステム開発者の仕事が「ポータル」の構築に移っていることを示し、それによって開発作業やシステムの要請が大きく変わっていると語った。そして、そのためにSun-Netscape AllianceのiPlanetサーバー製品や、J2EEなどのJava技術、新しくSunにより発表されたOS「Solaris 8」などが適しているとした。
「ポータル」では顧客が24時間外部よりアクセスし、サーバーが止まったり遅くなったりすると顧客は容赦なくほかに行ってしまう。Wells氏によると、Solaris 8では高速化やスケーラビリティ、動作中のシステム更新などをサポートし、「ポータル」に適した機能を備えているという。また、iPlanet製品やJ2EEはさまざまなレイヤーのサーバー機能を提供し、「ポータル」のスティッキイネス(滞在度)を高くするWebアプリケーション開発が迅速にできるという。Wells氏は例として、E*TRADEがiPlanet製品を使って数週間で2つのアプリケーションを開発したことを示した。
またWells氏は、ベンチャー企業にSunのソフトやハード、サービスを有利に提供する「Sun StartUp Essentials」サービスを発表した。日本では2月7日に受付開始し、4月から提供開始するという。
なお、Sun Technology Daysは2月1日まで開催される。Oracle 8iや企業システムにおけるJava、Solaris 8の新技術の解説などのセッションが予定されている。当日参加は30,000円。
(2000/1/31)
[Reported by masaka@impress.co.jp]