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【調査結果】

デビットカードに関する世論調査結果が発表。認知度・利用経験は途上段階

 日本デビットカード推進協議会は、デビットカードに関する世論調査結果を発表した。調査は、東京30km圏内在住の成人が対象で、有効回答数は500。アンケートは、調査員が回答者を訪問して調査票を配布し、一定期間内に回答を記入してもらい、調査員が再度訪問して調査票を回収したもの。調査実施期間は'99年11月20日~12月5日。

 この調査によると、「知らない/初めて聞いた」と答えた人が55.8%を占め、「どのようなものか仕組みや内容まで知っている」と答えた人は14.0%にとどまった。「名前だけ聞いたことがある」と答えた人は30.2%。まだ全体的に認知度はかなり低いが、40代男性では、「どのようなものか仕組みや内容まで知っている」が30.9%と高い。なお、利用したことがある人は、わずか2名(0.4%)にとどまっている。

 また、利用の際に「特別な申し込みが必要」と誤った認識を持つ人も多く、正確なサービスの内容も知られていないようだ。

 デビットカードの利用意向としては、「利用したい」と答える人は約4割(41.2%)。一方で、「どちらともいえない」「どちらかというと利用したくない」「まったく利用したくない」と回答する人も約6割いる。

 使いたい理由のトップは「銀行や郵便局に行く手間やATM・CDに並ぶ時間が省ける」(70.9%)。このほかにもデビットカードの利点として、「貯金残高の範囲内で買い物ができる」、「利用明細や通帳が家計簿代わりになる」などがあげられている。また、利用したくない理由のトップは、「貯金やクレジットカードで十分だから」(59.3%)。一方で、「使えるお店が限られているから」(33.7%)と答える人も多く、今年の3月に予定している利用店舗の大幅な拡大によって、意識が変わってくる可能性もある。

 なお、デビットカードで支払いたい価格帯の中心は「1万円~3万円未満」が3割を占めている。1万円未満の買い物はいずれも「現金」、3万円以上の場合は「クレジットカード」が過半数を占めている。また、「使えると便利だと思う場所」のトップは「百貨店」(40.8%)。続いて「飲食店」(39.0%)、「スーパーマーケット」(34.2%)、「ホテル・旅館」(31.4%)、「病院」(30.4%)と続いている。このほかにも「高速道路利用料」、「コンビニエンスストア」、「タクシー代」などがあげられており、比較的低額の(1万円以下)、現金に変わる支払方法としての需要も高いようだ。

(2000/2/1)

[Reported by junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp