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【仕様】

W3C、Web作成ツールの障害者対応指針を勧告

■URL
http://www.w3.org/2000/02/ATAG-PressRelease.html.ja

 World Wide Web Consortium(W3C)は、障害者が利用しやすいWebコンテンツの普及に向けて、オーサリングツール開発の指針となる「Authoring Tool Accessibility Guidelines(ATAG)1.0」仕様を勧告として公開した。

 同仕様は、障害者がアクセスしやすいコンテンツの作成を支援するためのもので、HTMLエディタやWWWサイトの管理ツールなど、オーサリングツールの開発者を対象としている。機能の例として、プロンプトの出力や警告メッセージの出力、ヘルプファイルを用いた情報の提供などが上げられている。

 仕様は、オーサリングツールに必要な28項目のチェックポイントで構成されており、各チェックポイントには、3段階の重要度が付与されている。W3Cでは、これらの重要度に基づいて、オーサリングツールの同仕様に対する準拠の度合いを3段階で評価し、準拠の度合いを示すロゴを提供する。

 W3Cは'99年5月、障害者が利用しやすいWebコンテンツ作成の指針「Web Content Accessibility Guidelines 1.0」を勧告している。ここでは、目や耳が不自由な人でもWebを楽しめるよう、画像や音声をテキストで表現するといった指針がまとめられている。W3Cは、このようなコンテンツが作成可能なATAG 1.0の勧告により、障害者に優しいWebコンテンツの普及を目指している。

(2000/2/7)

[Reported by Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp