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【新サービス】

自分の代わりに文書を印刷、配送してくれるネットベンチャーが北米でサービス開始

■URL
http://www.mimeo.com/aboutUs/pressRelease_2-3.htm

 ビジネスマンなら誰でも経験のあることだろうが、仕事で必要な文書をプリンターで印刷して、それをワイヤーで閉じるなど製本し、封筒に入れて宅配便業者に持っていくのは結構手間のかかる作業だ。

 「しかし」とMimeo.comのCEO、Jeff Stewart氏は言う。「コピーショップや会社の中のコピーセンターの中で時間を過ごすなどと言うことは、ビジネスプロフェショナルとして効率の良い時間の使い方ではない」。

 彼の新しいベンチャー企業Mimeo.comは、こうした一連の面倒な作業をインターネットを通して請け負うサービスを提供する。同社のWebサイトで提供される専用ソフト「Mimeo.com Exact Print Software」を利用すると、通常のプリンターのほかにMimeo.comを利用するための「仮想プリンター」がインストールされ、どのソフトウェアからでも選択できるようになる。文書を作成してから、このMimeo.comのプリンターで印刷するように選択すると、インターネットに接続し文書は暗号化されてMimeo.comに転送される。そこで、画面から印刷する紙の種類、製本の仕方などを選択し、宛先を打ち込む。すると、文書はMemio.comの印刷センターで印刷、製本され、FedExで目的地に配送されるというしくみだ。つまり、ユーザーは一度「印刷」ボタンをクリックすると、すぐに次の仕事に取りかかれることになろう。なお、値段は、モノクロ印刷で0.08ドル/ページからで、色や紙質、製本方法などオプションで選べるようになっている。また、宛先は米国内に限られている。

 同社の印刷センターは、メンフィスのFedEx北米配送センターの隣にあるために、非常に早く配達が完了するようにもなっている。さらに、法的な契約書や企業内の機密文書などを扱うことができるように、セキュリティーにも十分気を使っている、としている。

 プリンターに印刷するイメージをそのまま印刷するようになっているが、現在のところ、日本語フォントには対応していない。試してみたところ、紙のサイズがレターサイズしか選択できないので、利用されるときは十分確認していただきたい。しかし、日本から米国宛に英語の文書などを送らなくてはならない場合、日本で印刷、製本して送るよりも、このサービスを使った方が米国内から直接送れるために、送料も格段に安くなるし、配達スピードも速くなるだろう。用途によっては日本からでも十分使えるサービスと言えそうだ。

(2000/2/7)

[Reported by taiga@scientist.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp