■URL
http://www.jpn.hp.com/security/
ファイアウォールに見立てたパンに穴を開け まくるLior Arussy氏。「ディーラーや支社 など、外部からのトランザクションにいち いちアクセス権を与えていたら、ファイア ウォールは穴だらけになってしまう」 |
ここ最近のWebサイト書き換え事件では、一般向けのメディアでもファイアウォールについて言及した報道も多く見られたが、米Hewlett-Packard社Internet Security and WebQoS部門のディレクターであるLior Arussy氏は、「ファイアウォールのような古いツールでは、もはや、守るべきものを守ることはできない」と述べる。ファイアウォールは、企業が社内のネットワークに対する外部からのアクセスを遮断しようとしていた時代のツールであって、外部のパートナー企業や消費者などからのトランザクションが発生する“E-Service”の時代には、セキュリティに対する考え方も変革が迫られると強調する。
同社では、こういった考えに基づき、セキュリティソリューションである「HP Prasidium」製品群を展開している。その中核となる「VirtualVault」は、日本を含む世界24カ国/120以上の銀行が採用し、ネットバンキング分野では70%のシェアを誇っているという。発売当初、ハイレベルのセキュリティが要求される金融機関などを対象として2,000万円程度で提供されていたが、現在は300万円程度に値下げ。ファイアウォール製品と比べても、それほど高価な製品ではなくなってきており、今後は企業内の部署サーバーなどでも導入できるとしている。
なお、三井物産は今年1月、HP Prasidium製品の国内での販売特約店契約を結ぶなど、日本ヒューレット・パッカードとセキュリティ分野で提携している。
(2000/2/8)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]