■URL
http://www.fjb.co.jp/back/1202_08.html
http://www.ntt.com/
富士通ビジネスシステム(FJB)は8日、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の協力・支援を得て、インターネット上で売り手(サプライヤ)と買い手(バイヤ)の情報をマッチングさせ、売買を成立させて手数料収入を得るネット仲介事業「FJBインフォミディアリー」サービスを提供すると発表した。
仮想商店街(モール)とインフォミディアリーの違い |
インフォミディアリー(Infomediary)とは、InformationとIntermediaryを融合させた造語でネット仲介事業を指すという。仮想商店街との違いは、同商店街がさまざまな業種の店舗をモールに集めた集合体である一方、インフォミディアリーは業種や商品ごとに各企業をポータルに集めた集合体。仲介業者は、商品の発送や在庫管理などは行なわず、あくまでも情報の仲介や調整を行なう。
インフォミディアリーのメリットは、バイヤ側では商材をひとつのサイトで検索、発注が可能で発注作業の効率化などが図れる。サプライ側では、在庫情報公開による販路や取引先の拡大が見込める。
「FJBインフォミディアリー」サービスは、まず3月中にNTT Com局社内にシステムのプラットホームを構築する。同社のビジネス通信向けIP-VPNサービス「Arcstar21」、ネットワークスキル、営業力などサポート力を合わせ展開していく。つまり、FJBとNTTコミュにケーションズで協力してネット仲介事業のインフラ面を構築するわけだ。
サービスの運用形態は、顧客とFJBでポータルサイトを構築し、共同でネット仲介事業を行なう「共同運用型」(金額は個別対応)、インフォミディアリー・プラットフォームとそれに必要なハードウェアとソフトウェアを顧客が購入し顧客自身がネット仲介業を行なう「自己運用型」(基本機能3,000万円~、NTT料金は除く)、プラットフォームを顧客がレンタルして顧客自身がネット仲介業を行なう「アウトソーシング型」(月額30万円~)の3つがある。手数料は、取引成立時に取引額の5~10%にする見込み。鉄鋼や紙、繊維など素材産業や、服飾、旅行斡旋業、不動産などさまざまな分野で展開していく予定だが、当面は製造業に注力していく方針。
具体的に参画を考えている企業がすでにあり、4月には最初の運用を開始したい意向だ。また、そのほか現在7つの具体的な案件が進んでいるという。
(2000/2/8)
[Reported by betsui@impress.co.jp]