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データセンターは、中央区 日本橋堀留町にあるGlobal Access社のTELECOM HOUSE 内に設置される(イメージ図) |
AboveNet Comunicationsは現在、欧米に6カ所のデータセンターを開設。301社の通信事業者とピアリング(相互接続)することで、「世界中の大多数のネットワークに対して、パケット遅延・パケットロスなく、1ホップで接続する」環境を実現しているという。MSN Hotmail、C|NET、DoubleClick、Netscape、Real Networksなどが顧客として名を連ねている。
アバヴネットジャパンは、手始めに820平方メートルのデータセンターを東京都内に開設し、米国のデータセンターと300Mbpsで接続。サービスを開始する6月までに国内のISP50社以上とピアリングし、バックボーンを750Mbpsに増強する。その後は、需要を見ながら2001年には3,000~1万平方メートルの第2データセンターも設置する計画だ。
具体的なサービス料金は未定だが、1Mbpsの接続を含む1キャビネットあたりの設置費を基本料金とし、実際に発生したトラフィックによる従量料金が加算される。なお、毎月のトラフィックのうち、トラフィックがもっとも大きかった期間5%(ひと月あたり1.5日分)については課金の対象外となるため、イベントなどでトラフィックが急増した場合でもコストが跳ね上がることはないという。
今年に入って、Exodus CommunicationやGlobal Crossingがサービス開始を表明するなど、国内でのデータセンター提供のニュースが相次いでいる。これに対し、AboveNet ComunicationsのSherman Tuan CEO兼設立者は、「データセンターという意味ではサービス内容が重なる部分もあるが、ピアリングを行なうことで、接続性によりフォーカスを当てている」点がAboveNetの特徴だとしている。同社ではこのサービスを、IX(Internet eXchange)とデータセンターの機能を包含したサービスという意味で「ISX(Internet Service eXchange)」と呼んでいる。
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(2000/2/9)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]