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米Sun Microsystems社は8日、「Java 2」の次期バージョンについて、「Java Specification Requests (JSRs)」と呼ばれる提案仕様を、コミュニティによるオープンなJava仕様決定プロセス「Java Community Process(JCP)」に提出したと発表した。提出されたのは、標準版の「Java 2 Platform, Standard Edition(J2SE)1.4」と企業向けの「Java 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)1.3」の2バージョン。
JCPは、コミュニティを通して、Javaの技術仕様や実装のリファレンス、互換性試験のツールなどを開発する仕様決定プロセス。コミュニティでは、提出された提案仕様について議論を行ない、同意が得られれば各仕様について専門家グループを設置し、最終リリースに向けて技術仕様を固めていくことになる。
J2SE 1.4の提案仕様には、Javaコミュニティで開発中のAPIや、従来版と互換性を維持するためのAPIが含まれている。また、XMLのパーサー機能やデータ結合機能なども、仕様に含むかどうか検討される予定。なお、J2SE 1.3は今春にもリリースする予定で、提案仕様が提出されたバージョン1.4は2001年中に出荷される予定だ。
また、J2EE 1.3の提案仕様には、既存の企業サービスに接続するための「Connector Architecture」仕様といった、他のJSRで定義されたAPIや、「Java Messaging Service」といった、これまでに定義されたAPI、新しいAPIが含まれている。
(2000/2/9)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]