先日ネットベンチャー支援事業を開始したネオテニーの第一弾支援事業として、ギフト専門サイト「Gifty Gifty」(ギフティ・ギフティ)がサービスを開始した。
この「Gifty Gifty」の特徴は、ギフトを贈る際のステップにある。メールギフト機能の「Post Gift」と呼ばれるシステムで、相手のメールアドレスさえわかればギフトが贈れるというものだ。
具体的な過程を追うと、まず贈り主はサイト上のカタログから贈りたい商品を選び、ギフトカタログを作る(商品は10点まで選択できる)。そこに受け取る相手へのメッセージを加えて注文を行なう。相手にはカタログのURLとメッセージが入ったメールが届き、相手がカタログにアクセスして好きな商品を選び、自分の希望の送付先を入力すると、注文が完了する。注文が完了した時点で贈り主に注文完了の報告メールが届き、決済も行なわれるという過程になる。決済はクレジットカードを使用し、配送所要時間は平均3日間前後となっている。
商品の送り先を受け取る相手が自由に選べ、さらに相手が商品を選ばないと注文が完了しない点、またいくつかの商品をカタログに掲載した場合、相手が選んだ商品によって決済価格が変わる点などが、従来のギフトサービスと異なるところだ。ギフトカタログの有効期限は30日間で、もしカタログ内に気に入った商品がない場合、商品概算分をポイントとして貯め、自分がギフトを贈る際に利用することも可能だ。
同社の小野氏は「もともと名刺交換から思いついたアイディアで、ギフトを贈る際に相手の自宅の住所などを知らなくても構わないのでは? という発想から生まれました。もっと気軽にギフトを贈りあえるような文化ができれば」と語っている。ゆくゆくは音楽ファイルなどのダウンロードアイテムや、少額決済への対応も考えていくという。
初年度は登録会員8万人を見込み、そのうち1割が月に1回利用することを目指す。またギフト時期を伝えるアラーム機能や、自分の気に入ったギフトカタログをデスクトップに常駐させる機能なども順次追加していく予定だ。
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(2000/2/10)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]