■URL
http://www.epic.org/privacy/internet/ftc/DCLK_comp_pr.html
プライバシー擁護団体のElectronic Privacy Information Center(EPIC)は、オンライン広告配信DoubleClick社についての苦情を、米連邦取引委員会 (FTC)に提出したと発表した。
EPICは、DoubleClickがインターネット利用者のオンライン履歴を不正に追跡し、マーケティング用のデータベースに含まれる詳細な個人情報と組み合わせたと主張。EPICはFTCに対し、同社の事業慣行を調査するよう要請し、不法に得た全ての記録の破棄や民事刑罰を科すよう求めている。
EPICが問題としているのは、Doubleclickと米国最大のカタログデータベース会社Abacus Directとの合併によるプライバシー漏洩の懸念。Doubleclickは、インターネット利用者のプロフィールを匿名化したデータベースを所有しているが、これとAbacusのデータベースに含まれる個人情報を組み合わせる意向を明らかにしている。これが匿名性を保証するという契約に違反し、不正で利用者を欺くものだと訴えている。
EPICのMarc Rotenberg執行理事は「Doubleclickに対する訴えは、米国におけるプライバシー保護の現状をテストする重要な機会だ。Doubleclickが契約に違反し個人情報を不正に収集する企業かどうか、FTCが調査することを期待する」と語った。
(2000/2/14)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]