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東芝、西室取締役社長
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株式会社東芝は、14日、都内で会見を開催し、今後のインターネット事業戦略について発表した。同社は、ASPサービスなどを提供する「e-ネット事業部」を設立するほか、コンテンツ事業を推進する新会社「iバリュー
クリエーション社」を設立する。また、200億円をかけて「サーバセンター」を増強するなど、2003年までにインターネット関連事業に2,500億円の事業投資を行なうことを明らかにした。
e-ネット事業部は、4月1日付けで設置され、企業向けのインターネットサービスを提供する。中小企業向けアウトソーシングサービス/ASPサービス、資材調達サービス、位置情報サービスなどの提供を予定している。
また、一般消費者向けのインターネットサービスは、新会社「iバリュー クリエーション社」で提供する。新会社は、東芝の社内カンパニーとして4月1日に設立されるが、独立会社として意志決定や資金調達、人事・報酬制度などを採用する。
新会社では、これまで東芝内で分散していたインターネット関連部門を連携させ、サービス事業、コンテンツ事業を強化する。東芝では、特に、モバイル端末向けインターネットサービスを“最重点”に位置付けており、「今後の主流になる」としている。ここでは、従来から東芝が提供しているサービスの「駅前探検倶楽部」や「フレッシュアイ」などもモバイル端末向けに提供していくほか、タイムワーナーや角川書店、日本テレビなど、提携企業によるコンテンツも取り込み、配信していくとしている。現在、具体的に提供が予定されているサービスとしては、書籍販売会社「株式会社本屋さん」との共同によるインターネット書籍販売サービス、松井証券との共同によるトレーディングサービスなどがある。今後は、音楽配信や映像配信、チケット販売などのサービスにも拡充していくとしている。
(2000/2/14)
[Reported by okiyama@impress.co.jp]