■URL
http://www.doubleclick.net/company_info/press_kit/pr.00.02.14.htm
オンライン広告配信大手の米DoubleClickは14日、消費者のプライバシー保護に向けた、5項目からなる新計画を発表した。
同社はまず、プライバシー啓蒙キャンペーン「Internet Privacy Education Campaign」を実施する。同キャンペーンでは、プライバシー保護について説明するバナー広告を5,000万件提供する。このバナー広告は、同社運営のプライバシー啓蒙サイト「www.privacychoices.org」にリンクされ、同社のcookieを2回のクリックで切断できることを啓蒙していく。同キャンペーンは、バナー広告に加え、New York Timesなどの出版物にも掲載される。
他の4項目には、「有効的なプライバシー方針を掲載するサイトとのみ取り引きをする」、「プライバシー保護について外部評価機関の検査を定期的に受ける」、「消費者の代表やオンラインプライバシーの専門家からなる諮問委員会を設置する、プライバシー方針を統括する役職『Chief Privacy Officer(CPO)』を新設する」といった計画が盛り込まれている。
同社は、ユーザー識別に「cookie」を使用し、ユーザーの嗜好に合わせた広告を配信している。しかし、先日、プライバシー擁護団体の「Electronic Privacy Information Center(EPIC)」が、DoubleClickが個人情報を不正に利用しプライバシーを侵害しているとして、米連邦取引委員会に調査を要請した。今回の計画は、これに応えた格好になる。
(2000/2/15)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]