|
|
■URL
http://www.sayit.com/press/021400.html
新しい仕組みを使ったクリエイター指向の市場が誕生した。その名は「SayIt」。SOFTBANKとVenture Frogs LLCが出資しているベンチャー企業だ。
このSayItは、Webグリーティングカードを無料で友人に送ることができるサービスで、プロがデザインしたカードもあれば、自分が作ってこの市場に陳列することもできる。ユーザーは、そうしたカードの中から好きな物を選べるようになっている。人気のあるグリーティングカードを作ることができればランキングで上位に位置づけられ、名誉を得ることができるだけでなく、コンテストで賞金10,000ドルを受け取るチャンスもある。
しかし、SayItの特徴は単にこのグリーティングカードの市場そのものにあるわけではない。むしろそのランキングの仕方にあると言える。SayItではグリーティングカードを実際に友人に送った場合にのみがカウントされるようになっている。そのため、ランキングの上位には、多くのユーザーが利用した「人気のある」カードが並ぶことになる。作り手にとって、自分のデザインを発表する「場」になるということだ。
また、作り手も受け手も双方がこのサービスを使うことによって、口コミでこのサービスの良さが「伝染病のように」広まる、いわゆるバイラル・マーケティングの手法を上手に使ったサイトでもある。
SayItでは、今のところ電子的なグリーティングカードしか扱っていないが、将来的には音楽や動画のクリップを扱うことも明らかにしている。今後、eBayやMP3.comにも勝るとも劣らないサイトに成長する可能性を秘めている。
(2000/2/15)
[Reported by taiga@scientist.com]