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【イベントレポート】

Apple、無料オンラインサービスを日本でも今年度中に提供開始

「MACWORLD Expo/Tokyo 2000」開幕

■URL
http://www.idgexpo.com/MACW/

会場の模様 今年で10回目を迎えるMacintosh関連の総合展示会「MACWORLD Expo/Tokyo 2000」が、16日から幕張メッセでスタートした。出展参加社は233社で、18万人(昨年は17万人)の来場を見込んでいる。皮切りとして行なわれたスティーブ・ジョブス氏の基調講演では、新しいハード製品3種の発表と、今夏発売される新OS「OS X」のロードマップやデモンストレーションなどが登場し、展示会初日を盛り上げるものとなった。

iBookスペシャルエディション 基調講演では、まずメモリーが64MByte、ハードディスクが6GByteとなった新型iBookと、黒いグラファイトカラーを採用したiBookスペシャルエディションが発表され、続けてPowerBookとPowerMacG4の500MHz版が発表された。そして、これら新製品が対応済みのワイヤレスLANシステム「AirMac」と共に、日本ではすべて今週金曜日(18日)から発売が開始されると発表した。

 サービス分野については、米国で1月にスタートしたコンテンツサービスを日本でも今年度中に提供開始と発表した。中心となるのはMacOS 9ユーザー向けの無料オンラインサービス「iTools」で、これにより“xxxx@mac.com”という電子メールアドレスを無料で提供する「Mac.com」や、20MByteのサーバースペースを提供する「iDisk」などのサービスが利用できるようになる。またグリーティングカードサービス「iCards」とWebサイトガイド「iReview」は、すでに日本のAppleサイトから解説付きでリンクされている(サービス自体はまだ英語版のみ)。

基調講演中のジョブス氏 ソフト分野では「OS X」のデモをが中心となり、新インターフェイス「Aqua」の導入、ツールバーのサービスメニューの登場、画像フォーマットにPDFの標準採用、マルチリンガル対応(ランゲッジキットを必要とせず、世界中どの国で同じCD-ROMで発売するもの)などの機能が紹介された。またIBMの音声認識ソフト「ViaVoice」の日本語版発表や、家庭用ビデオカメラを利用して、簡単にビデオ作品を作れる「iMovie」の実演も行なわれた。

 展示会場は新ハードを発表したAppleブースが注目を集めていたのを中心に、「Internet Explorer 5.0(IE5.0) Macintosh版」を参考出品をしたマイクロソフトのブースもにぎわっていた。IE5.0は“Tasman”というレンダリングエンジンを採用。HTML4.0、Document Object Model(DOM)1.0 HTML、XML、PNGといった規格を完全にサポートした。またiMac/iBookをイメージしたボタンデザイン、便利な機能をまとめたツールメニューの採用、オークションを便利に利用できる“オークションマネージャ”やWebページをそのまま保存できる“インターネットスクラップブック”の登場など、多彩な機能が加えられている。配布開始は3月中旬を予定している。IE5.0の画面ショット

 ハードではメルコから無線LANステーションの「AirStation」、ditからPCカードの「SkyLINE 11Mbps Wireless PC Card」などの、AirMac互換製品が登場していた。いずれも発売は3月の予定だ。

 展示会は19日土曜日まで開催され、入場料は4日間共通前売り券、当日券ともに2,000円となっている。

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(2000/2/16)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp