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【業界動向】

「自動車は4つの車輪を持つブラウザー」GM副社長語る

米General Motorsがインターネット関連部門「e-GM」を日本に設置

■URL
http://www.gm.com/
http://www.gmjapan.co.jp/
http://gazoo.com/ (GAZOO)
http://www.onstar.com/ (Onstar)

Hogan氏 米国の大手自動車メーカーGeneral Motors(GM)が、インターネット関連の部門「e-GM」の日本オフィスを東京に設置したと発表した。代表は、GM副社長のMark T.Hogan氏が務める。

 GMは、キャディラックやシボレーなどのブランドで知られる超巨大メーカー。e-GMは、その中でもインターネットでの自動車販売といったBtoC、部品メーカーとのEC取引などを行なうBtoC関連の事業推進を目的に設置された部門だ。今回の日本オフィスは、e-GMの海外事業所としては、ブラジル、英国に次いで3カ国目になる。

 e-GM日本オフィスの設立に関する記者会見には、Mark T.Hogan氏が出席し、「自動車は4つの車輪を持つブラウザーだと考えている」とGMのインターネットへの取り組みをアピールした。今後の方針については、オンラインでの自動車販売や、資本関係にある富士重工、スズキ、いすゞ、といった日本国内の自動車会社との連携強化などを上げた。

 なお、インターネット上の自動車販売では「カーポイント」や「オートバイテル」がすでに日本国内でもサービスを開始している。GMでは、具体的な開始時期等は明らかにしていないが、それらには参加せず独自に展開するとのこと。Mark T.Hogan氏は、すでに米国で開始している自動車販売サイト「GM BuyPower」を例に「メーカーであるGMがセールスプロセスをコントロールできる点が、2社(カーポイント、オートバイテル)とは違う」としている。また、GMの提携企業であるトヨタ自動車の自動車情報サイト「GAZOO」との協力関係も探っていきたいとしているほか、富士重工、スズキ、いすゞ3社のEC展開にも協力していくとのこと。

 GMでは、これまでe-GMのようなオンラインサービスのほかに、衛星経由で自動車に様々な情報を送るシステム「Onster」や、常にインターネットに接続している自動車「Web-Vehicle」などの開発も進めている。特にOnstarは、2001年3月までに約100万台のGMの乗用車とトラックに搭載される予定だ。

(2000/2/18)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp