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【セキュリティ】

不正アクセス禁止法のため? アンダーグラウンド・サイトが自主閉鎖

 不正アクセス禁止法が13日に施行されたが、時期を合わせるように国内で活動しているインターネットのアンダーグラウンド・サイトが相次いで自主的に閉鎖する現象が広まっている。中でも有名なUGTOPは、不正アクセス情報へのポータルサイトとして知られており、コンピューターウィルスや匿名サービスの利用方法などの情報を数多く提供してきた。

 アンダーグラウンド・サイトの管理者は書店で販売されているハッカー雑誌に「インターネットにおける危険を未然に防ぐ」記事を載せたり、書籍を執筆したりしている。だが、不正アクセス禁止法が施行される段階にWebを閉鎖したことで、自らが情報発信する内容の危険性を認める結果となった。過去に特定分野のWebが一時期に閉鎖した例に、処罰の規制対象にインターネットが含まれるようになった「風俗営業等の規則及び業務の適正化に関する法律」(風営法)の改訂がある。

 風営法改訂の場合は届け出を出すことでインターネットでオンライン商売が可能だが、今回の不正アクセス禁止法の場合は回避策はない。一部の管理者は、中央省庁への不正アクセス事件で自分のWebがマスコミに無断掲載された事に対して不満を表明しているが、こちらの問い合わせに回答は無かった。

 アンダーグラウンド・サイトは今後、コンテンツの見直しを迫られることになる一方で、海外のサイトとの連携も含めインターネットの奥深く潜ることも予想される。

◎関連サイト
・UGTOP
http://ugtop.com/
・Shadow Penguin Security
http://shadowpenguin.backsection.net/

(2000/2/21)

[Reported by 古川泰弘]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp