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【オンライントレード】

ウィット・キャピタル証券、5月下旬のサービス開始に向け準備進める

■URL
http://www.witcapital.com/ (米国)
http://www.witcapital.ne.jp/ (準備中)

 インターネットを利用した投資銀行業務とオンライントレードを日本で展開しようと準備を進めているウィット・キャピタル証券は、2月16日付けで証券業の登録を完了した。

 同社は、米国Wit Capital Groupと三菱商事、トランスコスモスが出資して昨年8月に設立された。その後、昨年10月には三和銀行グループ、光通信、日興證券、オリックス・キャピタル、EnCompass Group(米国IT関連ベンチャーキャピタル)、ホンダベルノ東海から出資を受け、現在の資本金は30億円となっている。

 ウィット・キャピタル証券は、株式の公募・売り出しなど引受業務を主に手掛ける。インターネットを活用して事業展開を図ろうとする日本企業に対し、新規公開、時価発行増資などの際にオンラインで投資家を募集する機会を提供していく。一般投資家にとっては、オンラインで新規公開株などに投資することが可能になるわけだ。アナリストによるリサーチ情報も無料で提供される。

 もちろん、新規公開株ばかりでなく、通常の上場・店頭株式の取引もオンラインで行なう。

 また、インターネットの企業戦略についてのアドバイスや戦略的提携、M&Aなどのサービスや、米国Wit Capital Groupと連携して、米国企業の日本進出やパートナー探しもアドバイスしていく。ほか、未公開インターネット・ベンチャー企業に投資するベンチャーファンドの設立も計画中。

 当初、本年3~4月にもサービスを開始する予定だったが、本格的な営業開始時期は5月下旬頃になる見通しで、現在は引受業務の認可待ち。資本金が30億円ないと単独引受が出来ないルールがあるが、同社はすでにこれをクリアーしている。本格開始前の3月下旬頃にはWebサイトを立ち上げ、会員の募集などを行なう予定になっている。

 一方、同社に出資している三和銀行もオンライン証券会社「イー・サンワ(仮称)」を昨年11月19日に設立し、今春のサービス開始を予定している。インターネット経由で新規公開株を個人投資家に販売する際には、ウィット・キャピタル証券と協力する可能性も高い。三和銀行では、オンライン証券のサービス概要の詳細を近々発表する予定。なお、証券業の登録は2月1日付けで「イー・ウイング証券」の名称ですでに行なっている。

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(2000/2/21)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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