■URL
http://www.kinkos.co.jp/club/
コピーからDTPまで、オフィス業務補助サービスを提供するキンコーズは、21日よりWebを使った新たな顧客サービス「キンコネットクラブ」(kinkonet Club)を開始した。
従来、キンコーズの営業活動は大規模事業所に対象に展開されており、利用代金支払いも現金のみに対応していた。しかし、頻繁に利用するユーザーにはSOHO事業者やデザイン事務所などの小規模事業所、ビジネス出張客といった個人ユーザーが多いことに着目。インターネットを利用する割合が高い彼らの便宜を図るものとして、「キンコネットクラブ」の開始となった。
利用するには、ユーザーはまず郵送で会員登録を行ない、キンコーズからIDとパスワードの発行を受ける。さらに専任のCSR(Costomer Service Representative/顧客サービス担当)1名が、各ユーザーに対して割り当てられる。CSRは各ユーザーの発注分野に詳しいスタッフが選ばれ、発注に対しての相談やサポートを行なう、コンサルタント的な役割を持つ。
発注は会員専用のWebサイトから必要なファイルを送付する形となり、発注内容に合ったキンコーズ店舗で、コピー・印刷などの実作業が行われる。対応可能なファイル形式はWord、Excelなどのオフィスソフトに加え、PostScriptやPDFなど、オフィス用途とDTP用途をカバー。一度に5ファイル(1ファイルに最大100MBまで)まで送付可能だ。
受け取ったファイルはキンコーズの店舗間ネットワークでやりとりされ、受付時に発行の発注番号で、Webから作業の進捗状況が確認できる。仕上がり品の受け取りは希望の店舗・発送方法を選択する形で、作業代金は会員登録時に登録したクレジットカード(VISA/Master)での決済となる。また会員はキンコーズの全サービスが10%引きになる特典もある。
キンコーズでは、従来は還元が少なかった個人ユーザー向けの1to1マーケティングとして、このサービスを展開していく構えだ。また店舗間ネットワークのセキュリティ対策にも万全を期しているという。
(2000/2/22)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp / mizuno-r@cyber-symphony.com]