米America Online(AOL)は28日、無線通信事業者やメーカーなど6社と提携し、携帯機器ユーザー向けにAOLのサービスを提供する計画を明らかにした。これは、同社の戦略「AOL Anywhere」を推進する重要な提携と位置づけられており、AOLや傘下ブランドの会員向けに、携帯機器からAOLの電子メールやインスタントメッセージ(AIM)、ニュースなどの情報にアクセスできるサービスを開発する。
AOLと提携したのは、無線通信事業者のSprint PCSとBellSouth、携帯電話メーカーのNokiaとMotorola、Research in Motion(RIM)、Arch Communicationsの6社。
各社との提携により、まず、携帯機器から電子メールとAIMを利用可能にするサービス「AOL Mobile Messenger」を提供する。これにより、携帯機器からAOLの電子メール、AIMによるバディリストのチェックやメッセージ交換を利用可能にする。さらに、地図情報サービスのMapquest.comを利用して、運転経路や道路情報の確認、ガソリンスタンドやレストラン、ホテルなど情報を提供する。また、「AOL Personal Finance」による個人資産管理、「MovieFone」を利用した映画情報の提供やチケットの購入サービス 、「Digital City」を利用したレストランやクラブ、エンターテインメントなどの情報を提供する計画だ。
それぞれの企業との提携内容は、Sprint PCSとは加入者向けのAOLコンテンツ配信、BellSouthとは同社のネットワークを介したAOL Mobile Messengerの提供となっている。また、Nokiaとは携帯機器にAIMサービスを組み込むこと、Motorolaとは携帯機器にAOL Mobile Messengerサービスを組み込むことで合意した。RIMについては、AOLブランドの携帯機器でAOL Mobile Messengerサービスを提供、Archは同サービス向けの無線メッセージ機能を提供することになっている。
(2000/2/29)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]