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http://www.access.co.jp/news/topics/000217.html
日本信販株式会社と株式会社アクセスは、携帯電話やPDA、ゲーム機などを使って、インターネット上で安全にクレジットカードで決済する方式を共同開発したと発表した。6月にもサービスを開始する予定。
この決済方式は、現在のところすでにクレジットカードを持っている人を対象にしたものだ。日本信販以外のクレジットカード会社や銀行とも話をすすめており、6月の開始時にはコンソーシアムも設立する予定という。
利用するには、NetFrontやCompactNetFrontといったアクセス製ブラウザー向けに作られた、カード決済用のプラグインを搭載した端末が必要になる。まだ、対応端末は表明されていないが、すでに携帯電話やゲーム機などの情報家電分野では80%以上のシェアを持つアクセスだけに、これから出荷される大半の端末で利用できることが予想される。
まずは端末からオンラインサインアップし、生年月日やクレジットカードの引き落とし口座番号など、本人確認になる情報を4~5つ入力して送信する。2~3分程度で認証が済み、認証されれば端末側にクレジットカード情報がダウンロードできるしくみ。決済時は、ブラウザー上から4桁の暗証番号を入力する。なお、銀行のキャッシュカードと同様に、3回間違えて入力した場合は利用できなくなり、再度サインアップが必要になる。また、この決済手順には保険がかけられており、利用者が盗難や紛失などによって被害にあった場合でも通常のクレジットカードと同等の保険が受けられる。日本信販は、「ネットのやりとりの中での保険はめずらしい。まずはセキュリティも万全といえる」と自信を見せる。
なお、この決済方式では、端末側でクレジットカード情報を持つため、毎回クレジットカード番号を打ち込む手間が省けるほか、IrDAなどの赤外線を通じて店舗のレジスターと通信することも可能だ。レジで携帯電話を差し出すだけで決済できる日も遠くないかもしれない。
(2000/2/29)
[Reported by junko@impress.co.jp]