■URL
http://www.jetsnet.co.jp/
ジェット証券は、店頭の窓口業務を行なわないことはもちろん、他のオンライン証券のような電話による売買注文も受け付けず、完全にインターネットのみで注文を受け付ける。
また、顧客の中心ターゲットを「25~35歳の自立した女性層」と位置付けている。昨年11月以降、オンライン証券会社が乱立するなか、明確にターゲットを絞り込むことで差別化を図っていき、「もっとやさしく、分かりやすく証券取引を身近に感じて知ってもらいたい」(岡邦子マーケティング部マネジャー)という。
ただ、女性向けのオンライン証券会社という割にはジェット証券という社名がマッチしない感もあるが「今後メンバーズクラブのようなものをつくる予定で、そのクラブの名称を新たに考えそれをブランド名として広めていきたい」(同)としている。メールマガジンの配信を行ない、コンテンツも女性にやさしく、学びながらも楽しくなるようなものをいろいろと考えているという。ちなみに、「ジェット」は「勢い」という意味でつけたそうだ。
取扱商品は現物株式のみで、手数料は売買代金3,000万円まで一律1,500円となっている。分かりやすくするために取引形態や商品などで細かく分けることはしない意向。初年度は、オンライントレード全体の5%シェア獲得、3万口座の獲得、収入は約5億円を目標にしている。「オンライン証券の市場シェアでナンバーワンを目指すわけではない」(秋藤尚弘取締役マーケティング部長)とし、あくまでもターゲットを明確にすることで、他の証券会社がカバーしきれていない部分を狙い新たな顧客層を開拓していくという。
また、データ通信はすべてSSLによって暗号化し万全のセキュリティーを保証する。パソコンや簡易インターネット端末からの取引を安全に行なうため、ICカードを利用した「SMARTSECURENET NET」(NTTデータ開発)を使用する予定。
ジェット証券の資本金は6億1,775万円(3月1日予定)。株主は、船井電機社長の船井哲良氏(持ち株比率32.4%)をはじめとする個人株主のほか、日本電子計算(同8.1%)、ニチメン(同8.1%)、日本アジア投資(同2.4%)などで構成されている。基本的なシステムは日本電子計算と共同開発し、業務面では船井電機グループに全面的に支援してもらっている。また、機器紹介などで大塚商会とも提携。
(2000/2/29)
[Reported by betsui@impress.co.jp]