■URL
http://www.oki.co.jp/OKI/Home/JIS/New/OKI-News/2000/03/z9997.html
沖電気工業、シャープなど6社1大学からなる研究団体「情報ハブ・コンソーシアム」が3月3日に成果発表を行ない、Java/Jini技術を用いたネットワークアプリケーションインターフェイス「Net Liaison」の開発および実用化に成功したことを表明した。
同コンソーシアムは'99年4月より通産省の支援を受けて活動していたもので、メンバーは沖電気、シャープに加え、サン・マイクロシステムズ、KDD、安田生命保険相互会社、安田火災海上保険、慶応義塾大学で構成。企業向けモバイルシステム構築を容易にするためのインターフェイス作成に取り組んでいた。
今回発表した新インターフェイス「Net Liaison」は、ネットワークに依存せず(有線・無線・衛星などさまざまな形態に対応)、モバイル環境での高いセキュリティを確保し、エージェント機能を持つなどの特徴がある。従来のサーバー/クライアント型システムでは利用する際は常に回線を接続することが条件となるが、「Net Liaison」では同期エージェントがサーバーとクライアント間のデータ同期を管理し、必要な場合のみ回線をつなげればよい。発表ではこのシステムとシャープのザウルスを利用して、安田火災による営業支援システムや、安田生命による社員・顧客間のコミュニケーションシステムなどのデモが行なわれた。
沖電気では今年6月のSun CTO Conferenceで「Net Liaison」の仕様とソフトウェアを公開し、今年秋にソフトウェアの販売を予定している。また同社の法人向け接続プロバイダー、PTOPでのASP提供や、コンサルタント業務も行なっていくという。
(2000/3/6)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]