■URL
http://www.Seagram.com/news/current-press/scl030300.html
レコード会社大手のUniversal Music Groupを傘下におさめる、米SeagramのEdgar Bronfman Jr.社長兼CEOは、米Jupiter Communications主催の「Consumer Online Forum」で講演し、「音楽はインターネットにおけるデジタル革命の最先端だ」と語った。
Bronfman社長は「インターネットは音楽ビジネスにおいて、劇的な変化に拍車をかける触媒であり、業界が急成長するための巨大な機会を創り出す。音楽ビジネスは、あらゆる様相を一新する初期段階にある」と語った。また、デジタル音楽の1カ月当たりの利用者が1998年6月から1999年6月の1年間で20倍に増加したこと、CDがオンラインショッピングで最も人気のある商品の1つになったこと、オンラインでの音楽の年間売上高が10億ドルに達したことなどを指摘した。
さらにBronfman社長は、「インターネットは音楽の購入を容易にすることに加え、多様なニーズに対応したり、消費者に最適な音楽を提供したり、広範な選択肢を提供することで、消費者を満足させることができる」と語った。
Universal Music Groupの事業戦略については、「より多くの場所でより多くの音楽をより多くの人々にもたらす」ことを目的とすると語った。これを達成するため、デジタル音楽の開発と配信を担う「Global e」と、ベンチャー企業との提携や投資を行う「e Labs」の2つの事業部門を設立する。Global e部門は今年3月に設立予定で、Universal Musicの音楽を著作権保護機能を備えた形式で配信する予定だ。
(2000/3/6)
[Reported by Hiroyuki Et-OH]