ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(So-net)は、都内でSo-netの現状報告と、2000年度の事業戦略を発表した。
'95年11月の設立から4年あまり、'99年12月には会員数100万人を突破した。'99年度末には、会員120万人、売上高は250億を見込むという。So-netは接続事業のほか、有料コンテンツサービスや物品販売なども行なっているが、売り上げの内訳は非公開。
2000年度からはインターネット事業だけでなくCSデジタル放送事業にも参入し、インターネットと放送を融合させて新たなブランドイメージを作りを行なうことを明らかにした。2000年度には会員数250万人、2003年度には1,000万人を突破することを目指すという。 具体的には、まずSKY PerfecTV!703chのスポーツ番組「Tennis TV」を運営している株式会社デイブレイクと共同で、2000年夏にもホームページと連動したサービスを開始する。ホームページでは、映像の動画配信や試合ルールの解説、出場選手のデータ検索、電子メールのニュース配信、会議室などを提供するほか、番組と連動した観戦チケットやグッズのオンライン販売、選手のグッズオークションなども考えているという。
代表取締役の山本泉二氏は「米国ではすでにテレビを見ながらインターネットをする人が増えている。インターネットとCSの相性はいいと思う。インターネットと放送を連携し、双方向性も含めた新しいメディアで、おもしろいアイディアから新しいビジネスモデルが生まれる」と語った。
接続サービスに関連するところでは、2000年夏までにADSL利用者向けのコースを新設するほか、5月からNTTが試験サービスを開始する「IP接続サービス」に対応したコースも新設する。高速接続や常時接続サービスを強化し、夏にはモバイル向けにメールのフィルタリング転送サービスなども提供するという。また、オリジナルコンテンツも新たにエデュテイメント向けのコンテンツやアーティストに関連するコンテンツなど、上半期に20タイトル以上をリリースすると表明した。
さらにECビジネスにも力を注ぐ。女性に人気のあるポストペットの影響か、新規会員の男女比率で女性が50%を越える月もあるという。それをうけて、今年の6月にも女性向けのショッピングサイトを開設する。「So-netのスーパーセレクトショップ」をコンセプトに、衣類や化粧品、インテリアなどを扱うという。また、決済サービス「Smash」を拡大し、現在はクレジットカードとデビットカード決済(富士銀行のみ)だが、今後はプリペイド型の電子マネーやiモード、コンビニ決済にも対応していくという。
(2000/3/7)
[Reported by junko@impress.co.jp]