フィデリティ証券、投信のオンライントレード「ウェブエクスプレス」を4月に開始

■URL
http://www.fidelity.co.jp/

WebXpressログイン画面

　フィデリティ証券は14日、同社の取り扱う投資信託をインターネットを通じて取引できる「ウェブエクスプレス」を4月3日から開始すると発表した。

　フィデリティは、世界最大級の独立系投資信託運用グループで、運用ファンドとしてはマゼラン・ファンド（日本では未販売）が有名。フィデリティ証券東京支店は、1997年に設立され個人資産家への投資信託商品の販売と機関投資家を対象としたブローカレッジ業務を主に行なっている。また、フィデリティ投信は投資信託の商品設定・運用を行なっており、運用する投資信託や年金など機関投資家口座を含む資産総額は2月末現在で1兆4,800億円にのぼる。

　今回の新サービス「ウェブエクスプレス」を利用するには、まず同社に口座を開設しなければならない。口座を開設すると、インターネットを通じて口座情報や取引履歴、ファンドの運用成績などの照会、フィデリティ証券のファンドの購入、スイッチング（ファンドからファンドへの乗り換え）、売却（解約）が可能になる。「ウェブエクスプレス」で取引可能なファンドは、日本成長株ファンドや日本小型株ファンドなど、フィデリティ投信が運用する18ファンドのうちフィデリティ証券が販売している全13ファンド。

Dnna Morris東京支店長

　今後は、PDA（携帯情報端末）や携帯電話に対しても口座情報や独自の市況情報などを提供していくことも計画している。

　今回、インターネットを利用した投信の取引を開始するが、すべてをインターネットのみで行なうわけではなく「従来の営業、郵便、昨年11月から開始したフィデリティ・ボイス・アクセス（自動音声認識装置を使い携帯電話などの音声操作により口座などの情報を入手できる）に、今回インターネットを加えたことで顧客の利便性がさらに高まった」（ドナ・モリス東京支店長）としており、あくまでインターネット取引は補完的な意味合いで開始したもので、従来の営業スタイルも継続していく。

　なお、7月末までに「ウェブエクスプレス」を通じて投信を購入した場合、手数料が33％ディスカウントされる。

(2000/3/14)

[Reported by betsui@impress.co.jp]