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ジョナサン・ヘンドリックセン代表取締役社長 |
まず、米国バリュークリックは1月にダブルクリックと戦略的提携を行なった。ダブルクリックがバリュークリック株の30%を8,500万ドルで取得し、この出資により米国におけるパテントの問題は解消されたという。将来的には、技術面でも提携する予定。
米国バリュークリックでは、1日当たり平均6,000万ページビュー(PV)、1ヶ月約3億PVのバナー広告を配信しており、クリック保証型としては圧倒的な最大手になっている。
一方、バリュークリックジャパンでは、1日当たり平均1,000万PVのバナー広告を配信している。月次の広告出稿の推移を見ると、2月はバナー広告が288、広告主が75と、昨年12月に最高となったバナー広告513、広告主116に比べると減少しているが、1社あたりの発注ロットの平均が100万円を上回るなど、金額的には上昇しているという。広告主は、業種別で見ると証券会社を中心に金融が伸びている。
昨年11月に発表したiモード向けクリック保証型テキスト広告配信サービス「モバイルクリック」(現在試験配信)の実績は、広告主となったのが今のところ日清食品とキリンビールの2社。広告配信状況は、1日の配信実績が25万PV、広告掲載サイト数が85サイトとなっている。技術的には画像形式の広告配信も可能なのだが、パケット課金のためユーザーに負担がかからないように、8文字X2行の合計全角16文字(半角英数32文字)のテキスト広告を行なっている。
営業体制としては、昨年11月頃から関西からの広告発注も増えてきたため、4月1日付けで大阪に営業拠点を設置する予定。モバイルクリックの専用の営業部隊も編成する見込み。
一方、日本において2月8日に今までとはまったく異なる新システムに切り替えた。切り替え直後は、特に均等配信で問題があり「広告主に多大な迷惑をかけた」(ジョナサン・ヘンドリックセン代表取締役社長)としているが、ここ1、2週間は安定して広告を配信できているという。
このシステムは、ロボット等のプログラムによる自動クリックの防止など不正クリックを排除し、これまでより精度の高いクリックカウントを実現するもの。来月から開始を見込んでいるHTMLバナーやJavaバナーの配信も新システムで可能になった。
このほか、クリック保証型バナー広告ネットワークの強化を図り、経営資源をモバイルクリックに集中させるため、クリック保証型電子メール広告サービス「MailClick」の取扱は、本年3月末の発注分をもって中止にする。
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(2000/3/14)
[Reported by betsui@impress.co.jp]