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【サービス】

GoogleがNetscape Open Directoryを使った検索サービスを開始

■URL
http://www.google.com/ (Google)
http://www.google.com/pressrel/pressrelease15.html

Google

 サーチエンジンGoogleは15日、今までのサーチエンジン機能の中にディレクトリー型のNetscape Open Directory Projectの成果を組み入れたことを発表した。新しい機能は今現在既に利用できる。

 Netscape Open Directory Projectはボランティアの手によって1つずつのページを厳選したディレクトリー型サーチエンジン。現在2万2,000人のボランティアが集めた150万ページが20万ものカテゴリーに分類されている。

 これまでこのOpen Directory Projectを既存のサーチエンジンとただ組み合わせるだけの試みは多くあったが、今回のGoogleの試みはもっと洗練されたもののように思える。

 まず、大きな違いとして、ディレクトリー型を組み合わせたからといってサーチエンジンのインターフェイス自体は全く変わっていないことが挙げられる。キーワードを入力するためのフォームがあるだけのシンプルな入口だ。そこで検索語を入力して検索を開始すると、これまでの検索結果のほかに、ディレクトリー型からもたらされた検索結果が表示されるが、それらはただ順に表示されるだけでなく、同社のPageRank技術によってできるだけ検索語と合致する内容のページが示される。

 さらに、これまでディレクトリー型のキーワード検索は、ページのタイトルと企業が用意した説明を対象にした簡単なものだった。それに対しGoogleではそのサーチエンジンの機能を生かしてディレクトリー型に登録されているサイトのコンテンツすべてを対象に検索する。そのため、新しいコンテンツにも対応できるだけでなく、より優れた検索結果を返せる。検索結果にはディレクトリー型のカテゴリーも表示されるので、そのカテゴリーの中を読み進むことによって、人間が厳選した類似のページを見つけだすことも容易だ。

 このように、Googleの今回の試みは他者のそれとは内容において大きく異なっている。実際に幾つかの例で試してみた結果でもかなり面白い検索結果が得られた。またユーザーインターフェイスが全く変わっていないことも使用感をよくしている。既に評価の高いサーチエンジンではあるが、その期待を裏切らない改良を施してくれたといえよう。


(2000/3/16)

[Reported by taiga@scientist.com]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp