ぴあ株式会社は、ICチップを使った非接触型のデジタルチケットシステムを構築すると発表した。ぴあによれば、世界で初めての試みという。このICチップは、ICカードや携帯電話、モバイル端末などに組み込むことを想定している。
チケットを電子化することで、チケットのダウンロード販売やオンラインでのチケット譲渡など、ネットワークを通じたチケットの取引が行なえるようになる。
まずは2001年4月の実用化をめざし、「PIAカード会員(約40万人)」を対象に、クレジットカードを無料でICカードに交換する。すでに運営しているチケット販売サイト「@チケットぴあ」を通じて、デジタルチケットを販売するという。家庭内での取引だけでなく、コンビニなどに設置されたマルチメディア端末を使うことも想定しているという。
今後は携帯電話などにチップを組み込み、ICカード以外にも利用範囲を広げていく考えを明らかにした。
なお、今回のチップは独自の規格を用いたICチップによるもので、従来の汎用のICチップとの互換性はない
(2000/3/29)
[Reported by junko@impress.co.jp]