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【オンラインバンク】

ソニーが計画するインターネット銀行にさくら銀行が出資のかまえ

■URL
http://www.sony.co.jp/
http://www.sakura.co.jp/bank/brwsbkng/index.htm

 ソニーが来年に開業を目指している個人向けインターネット専業銀行に、さくら銀行が出資する方針であることが明らかになった。

 計画している銀行の資本金は200億円程度で、過半数をソニーが出資し経営の主導権は確保するかまえ。当初は、ソニー単独での設立にも尽力したが、既存の銀行と協力することでできるだけ早期の設立を目指すことが賢明だと判断したようだ。

 出資比率などの詳細は今後詰めていくが、外資系も含め他の銀行との協力も視野に入れているとみられる。詳細が決まり次第速やかに金融再生委員会・金融監督庁に銀行免許取得を申請するだろう。

 一方、さくら銀行はこのソニーが準備しているインターネット銀行、富士通、日本生命、住友銀行などと協力して準備しているインターネット専業銀行「ジャパンネット銀行(仮称)」、さくら銀行自らが行なっている「ブラウザバンキングサービス」の3つのインターネットを利用した銀行サービスを展開することになる。

 一見、さくら銀行の戦略が不透明にみえるかもしれない。しかし、例えば自社のサービス以外を考えると「ジャパンネット銀行(仮称)」はもともと日本最大の会員数を有する@niftyの会員をターゲットにはじまった計画。そして、今回ソニーに協力することでSo-netの会員をターゲットに考えているのかもしれない。

 証券に比べて、銀行を開業するには相対的にまだ規制も強く、異業種からの参入や新規開業も容易ではない。そのなかで、インターネット専業の銀行はまだまだこれからの分野。さくら銀行としては、いろいろなかたちでこの分野に関わり、まず市場自体を広げていくことに焦点をあてていると考えられる。その結果として、インターネットの銀行分野でトップの地位を獲得する戦略ではないだろうか。ただし、将来的にインターネットを利用した銀行サービスが一般的になったとき、この3つのサービスで顧客を食い合ってしまう可能性は否定できず、その点での不透明感はあろう。

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(2000/3/29)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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