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レコード会社大手のWarner Music Group(WMG)は29日、インターネット上での音楽配信向けに、ソニーから音声圧縮技術「ATRAC3」のライセンス供与を受けることで合意したと発表した。WMGは今年下半期中に、ATRAC3を使った音楽配信事業を開始する予定。
WMGでは、SDMI規格に準拠し、ATRAC3と互換性を持つ音楽データをインターネットで配信する予定。これらの音楽は、ソニーの「Memory Stick Walkman」や「VAIO Music Clip」などの携帯音楽プレイヤーにコピーして再生することができる。
ソニーのATRAC3技術は、「OpenMG」や「MagicGate Memory Stick」といったSDMI準拠の著作権保護技術と組み合わせることで、パソコンから携帯音楽プレイヤーに著作権を保護して音楽を転送できる技術。また、ソニーの著作権保護技術「OpenMG」は、Microsoftの「Windows Media」やIBMの「EMMS」、RealNetworksなど、様々な音楽配信技術と相互運用することができる。
両社の提携について、ソニーのパーソナルITネットワークカンパニーのバイスプレジデント木村敬治氏は「Warnerとの合意は、電子音楽配信市場の拡大に向けた重要なステップになる」と語っている。
(2000/3/30)
[Reported by etoh@nakajima-gumi.net]