大村幸市社長 |
このオークションは、一般ユーザーから出品された中古車をJMMS会員(全国の中古車販売業者)がオークションするシステム。直接一般消費者どおしが出品し落札するものではない。
インターネット上で24時間、30分刻みで全車同時に開催される。買いたい車は、画面上に10台までピックアップすることが可能で、10台同時に競ることができる。競りは入札方式ではなく、画面をクリックするだけで3,000円ずつ競り値がアップするクリックアップ方式を採用。
つまり、競りの状況はリアルタイムに把握でき、結果はオークションにかけてから30分以内で分かる。
中古車オークションで重要な要素ををもつ査定は、提携企業であるしている日産陸送が行なう。
一般ユーザーが出品する場合、まずJMMS提携の査定会社(日産陸送)に直接持ち込むか、出張査定を受けて登録する。現在募集しているJMMSの代理店に持ち込んで登録してもよい。出品料は、持ち込み査定の場合5,500円、出張査定の場合9,500円、再出品の場合5,000円。落札料、成約料は各7,000円。
一般ユーザーから出品された中古車は、JMMS会員が落札する。JMMS会員は現在50社で、現在進めている大手オークションとの提携協議が完了すれば3,000社を超える見込み。会員の費用は初期費用10万円、月額2万4,800円かかる。
また、一般ユーザーから登録申し込みを受け付けて、インターネットマルチオークションへの登録業務を行なうJMMS代理店も募集している。買い取り業者との違いは、代理店はあくまでも取り次ぎ業務のみを行ない、車両の買取は行なわないということ。車両保管も査定能力も必要ない。代理店は登録車両が落札された際に落札価格の2%を手数料として受け取ることができる。代理店になるには契約料300万円が必要で、事業マニュアル、各種伝票、車両撮影用デジカメ、看板等営業ツールの業務パッケージ込みの金額。
一方、同社は当初、株式会社日本自動車管理協会という社名だったがこのたび変更した。最初は、自動車オークションを目的に構築したシステム(特許出願中)だったが、ほかの分野にも応用できると考え「システム名を社名にした」(大村幸市社長)という。この、インターネットマルチオークションシステムを応用し、今後保険会社と組んで展開する盗難防止システム事業、農産物や電化製品などさまざまな売買を行なうアラカルト事業、証券売買や不動産売買、選挙管理、中古商品売買などの自動運営システムとして事業者に貸し出して使ってもらうASP事業など、多角的な展開を図っていくかまえ。
トップ画面 |
最大10台を1画面でピックアップして 同時に競ることができる |
(2000/4/4)
[Reported by betsui@impress.co.jp]