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http://www.traders-sec-net.com/
昨年12月から電話による外国為替売買の証拠金取引を行なってきたトレイダーズ証券が、このたび証券業登録を行ない5月からインターネットを使った個人向けオンライントレードを本格的に開始する。
通常、外国為替を売買する場合は100万ドル単位で行なわれるため、個人投資家はなかなか手をだせなかった。これを個人にも提供できるようにするために証拠金によって資産運用を行なう外国為替取引「マージンフォレックス」をインターネットでもスタートさせる。24時間リアルタイムで行なうことができ、取引期間も自由。口座開設時の最低預託金は200万円(それに相当する米国ドルでも可)。外貨預金や外貨建てMMFでは取引コストが1ドルあたり50銭~1円かかるが、マージンフォレックスでは1ドルあたり10銭になっている。
実際の売買では、証拠金を収めての取引なので売買する総額、例えば通常は為替レート100円で10万ドルの場合1,000万円必要だが、取引総額の7~10%の金額、つまり70~100万円で取引ができる。
オプションチケット |
オプション料を支払うことで、特定の期日に特定の価格で為替を買う、または売ることができる「買い(売る)チケット」(買う・売る権利)を購入する仕組み。決済までの期間を投資家が自由に決めることが可能(原則として最大6ヶ月)で、その期日がくれば自動的に決済される。値上がりを期待するならば「買いチケット」、値下がりなら「売るチケット」を購入するのだ。
これでも分かりにくいので、具体例をあげると、米ドル/円で今後米ドルが値上がりすると予想したため、実勢レートが110.50円の時、チケットレート110円の「買いチケット」を30万米ドル分、チケットレート取得可能日を1ヵ月後に指定してオプション料60万円で購入した。
そのあと、1ヵ月後に予想通り実勢レートが115円になり、チケットが自動清算。チケットレート取得により、チケットレート110円の買いポジション30万米ドル分が実勢レート115円で清算された。つまり、(115円-110円)X 30万米ドルで150万円の利益がでた。ただ、チケット購入時に60万円支払っているので、実質的な利益としては90万円となる。
もうひとつのケースをあげておくと、1ヵ月後に予想に反して実勢レートが105円になった場合。チケットレートを取得すると、110円の買いポジションと実勢レート105円で(105円-110円)X 30万米ドル、つまり150万円の損失がでることになる。このときは、チケット自動放棄となるので実質的な損失はチケット購入時に支払った60万円のみとなる。
この他、同証券では株価指数先物、現物の個別株式の売買も予定している。株式の手数料は一律約定代金の0.5%、最低2,500円、上限5万円とする方針。
現在、電話取引を行なう口座数は100口座弱あるが、今年度の口座数目標は株式、為替取引をあわせて2,000口座としている。また、単月で7月には黒字化できる見込みだという。
また、早ければ来週にもTOKYO FM「見えるラジオ 為替チャンネル」により無料で為替に関する最新情報などを配信する。
(2000/4/6)
[Reported by betsui@impress.co.jp]