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【電子商取引】

日商岩井とCA、企業間取引市場の支援サービスで合弁会社設立

■URL
http://www.nisshoiwai.co.jp/
http://www.caj.co.jp/

日商岩井 安武史郎取締役社長
 日商岩井とコンピュータ・アソシエイツ・インターナショナル(CA)は11日、世界の企業間(BtoB)取引市場(eMarketplace)に対してワンストップ・トレード支援サービスを提供する合弁会社「サイノミクス」の設立で合意したと発表した。

 合弁会社は本年5月東京に設立する予定で、7、8月にはサービスを開始するかまえ。出資額は2億円ずつの折半で、資本金2億円、資本準備金2億円に充てられる。日商岩井の総合商社としての貿易実務に関するノウハウと、CAがもつeBusinessインフラにおけるASP展開のノウハウや技術を融合させるかたちで展開していく。

 事業の内容は、eMarketplaceを運営する企業群に対し総合的ワンストップ・トレード支援サービスパック「eTrade Lifeline」を提供すること。eTrade Lifelineを利用することによって、バイヤーやサプライヤーは、代金決済や輸送手段の手配、保険手続き、貿易書類の作成など、企業間電子商取引に必要な支援業務をすべて提供される。

 これらの機能を実現するためには、金融、決済、物流、保険、審査など商取引に付随する業務をインターネット上で提供できる企業との提携が不可欠で、これら機能提供パートナーを日本に限らずグローバルで実績のある企業と現在話しを進めているとしている。機能提供パートナー各社は、サイノミクスがASP事業として提供していくビジネス・アプリケーションを活用することにより、必要な情報システムのインフラを使うことができるという。

 サイノミクスの年間取扱高は、営業開始3年目で5,000億円、5年目で1兆8,000億円を目指す。

 日商岩井は、インターネット総合商社へ変貌するために商社機能をBtoBプラットフォームに展開させることに注力している。海外では、本年2月に企業間電子商取引最大手である米国コマース・ワンが展開するGlobal Trading Webに参画し、パートナーと共にBtoBビジネスの事業母体となる「アジア・トレード・アライアンス(ATA.com)」を設立。国内では、3月にNTT-Xといくつかの産業の業界ポータルサイトを開設・運営し、総合的なECプラットフォームを日本で提供する合弁会社「イービストレード」を設立している。

 サイノミクスの事業も、当初はATA.comへのサービス提供が中心となる見込みだが、あらゆるマーケットサイトをターゲットにしているという。

(2000/4/11)

[Reported by betsui@impress.co.jp]


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