チュータが支援するビジネス向けWeb学習システム「ネットラーニング」

■URL
http://www.netlearning.co.jp/

社長の岸田氏

　株式会社ネットラーニングは、Webサイトをベースにした企業向け教育・研修サービス「ネットラーニング」を4月20日より開始すると発表した。
　世界的にIT技術者不足が問題となっている現状を受け、IT技術者向けの教育をメインに、安価で効率よく提供できるWebベースドトレーニング(WBT)サービスを企業向けに提供していく。通常WBTには学習の進み具合や到達度が判りにくいなどの欠点があるが、各生徒に対してチュータ（指導員）をつけ、個別の学習アドバイスや添削を行なう形で弱点をカバーし、高い学習効果を狙っている。

　開講時に提供されるコースはJAVAやUNIX、Windows、インターネット関連技術など計8コース。各コースにはWebサイトで提供される学習プログラムに加えて到達度確認テストや記述式のチュータ添削などが含まれている。平均学習時間は15時間から30時間程度で、受講料は平均3万8,000円を予定している。
　主に企業単位での契約となるが、個人からの申込みも受け付ける予定で、さらに企業ごとのカスタムコースの受注も行なう。IT系に加えてマイクロソフト、オラクルなどの資格受験コース、また金融や医療、福祉分野などへの対応も予定しており、2000年度内には150コース以上を提供する予定だ。

個人用学習ページ

　社長の岸田徹氏は「ネットラーニング」開始にあたり、「WBTは自分の席で各自のペースでできるため、受講生を1ヵ所に集めて研修を行なう場合の人的・時間的コストが押さえられる」と述べた。
　また企業で働きながら学ぶ受講者からのニーズが高い「教育訓練給付制度」の対応について、「通常は講座指定を受けるためにスクールが3年、講座が2年以上存続していることが条件だが、IT系プログラムにとってこの期間では長すぎる。そのため労働省と交渉し、半年で講座指定が可能となった。この秋から対応する予定」(岸田氏)という。

　同社では今年度の受講生に2万人を見込んでおり、また今秋を目安に株式公開を予定している。

(2000/4/19)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]