■URL
http://www.netzero.com/about_us/20000424qualcomm_invests.html
QUALCOMMは24日、無料プロバイダー(ISP)のNetZeroに対して総額1億4,400万ドルの出資を行なったことを発表した。これによってQUALCOMMはNetZeroの約10%を保有することになる。
今回の出資によって現れる直接的な提携関係としては、QUALCOMMのメールクライアントEudoraをNetZeroが配布することになったことがある。今年2月にQUALCOMMはメールソフトEudoraの隅に広告を表示することによって無料で利用できるようにする「Sponsered Mode」を発表したが、NetZeroはこの広告ベースで利益を生み出すメールクライアントEudoraを配布する。広告によって得られた利益はQUALCOMMとNetZeroで分配する。
しかし提携関係はこれだけではなさそうだ。QUALCOMMの上級副社長、Paul E.Jacobs氏は「QUALCOMMの核となっているワイアレスとインターネット分野における競争力は、NetZeroがワイアレスインターネットを普及させるために開発した革新的な技術やビジネスモデルと結び合わせることで、強化される」と述べている。
NetZeroは現在全米2,500の都市で無料インターネットダイアルアップ接続サービスを提供しており、このサービスは画面に表示される小さな広告によって維持されている。NetZeroは「低速ダイアルアップ、高速ワイアレス、ブロードバンド、携帯電話」などによる接続に向けてサービスを進化させていくことを目標としており、今回のQUALCOMMとの関係がどのようなサービスとなって結実していくかが注目されるところだ。
(2000/4/25)
[Reported by taiga@scientist.com]